
※AIを活用した実験的な記事となります。AIがピックアップする銘柄について、今後週次でその後の株価動向を継続的に検証していくことで「AIの精度」を検証していくことを目的としています。
※ピックアップ銘柄について投資推奨するものではございませんので、投資は自己判断でお願いいたします。
9/5の東証は、S高や話題テーマの花火とは別線で、水準訂正型の“静かなブレイク”がいくつか現れました。
今回は以下を総合評価しました。
- ①直近レンジ上放れや戻り高値更新など価格の明確な変化
- ②5日・25日(必要に応じて75日/200日)線の回復やMACD好転といったテクニカルの裏付け
- ③5日・25日平均比での出来高の実質的な増加
- ④信用倍率・貸借残・浮動株回転が極端に偏っていない需給の健全さ
- ⑤業績の底入れ/改善や割安指標(低PBR/低PER)といったファンダの支え
銀行・化学・老舗小型など“地味だが強い”セグメントから、大相場の初動になり得る銘柄を抽出しています。
2025年9月5日の日経平均株価(参考)
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
2025年9月5日 | 42,983.47 | 43,220.94 | 42,783.54 | 43,018.75 |
2025年9月4日 | 42,093.70 | 42,608.80 | 42,066.59 | 42,580.27 |
前日比:+438.48円
大相場初動の可能性がある銘柄候補
銘柄(コード) | 根拠(初動の兆候と分析) |
---|---|
栃木銀行(8550) | 年初来高値となる506円を一時記録し、高値引けに近い485円(+2.8%)で終了。 出来高は約126.8万株と前日比5倍超に急増し、直近レンジを上放れ。 信用倍率は約3倍と過熱感はなく、PER8.7倍・PBR0.33倍の割安な地方銀行株で金利環境改善による収益向上期待がある。 |
ヤマックス(5285) | 高値2,275円まで買われ直近高値を更新後、終値は2,203円(+4.6%)。 出来高33.9万株は直近平均の2倍以上で増加。25日線を明確に上回りテクニカル好転。 信用倍率は93倍と買い長で需給に課題が残る一方、2026年3月期1Qで売上高+30.7%増・営業益+12.7%増と増収増益。PER約10倍と収益面で割安感もある。 |
ヤマトインターナショナル(8127) | 終値478円(+16.3%)と大陽線を形成し、年初来高値489円を更新。 出来高135.7万株と直近の数万株規模から大幅増加。75日線超えでチャート好転。 信用取引は貸借非対象(空売り少)で需給良好。業績は低迷中だがPBR約0.57倍と純資産割れ状態で、3%以上の配当利回りも支え。低PBR是正策や自社ブランド立て直しへの思惑から見直し買いが入った。 |
日新商事(7490) | 寄り後に1,430円まで急騰し年初来高値を更新。利確売りで伸び悩んだものの終値は1,296円(+3.8%)と前日比プラスを維持。 出来高1.5万株と平時(数千株)の数倍に増加。 信用取引は制度信用買いのみで空売りがほぼ皆無(信用倍率「–」)のため需給良好。石油製品主体の安定事業だが収益改善が課題。しかしPBR0.34倍と極めて割安で、再生エネ事業など含み資産にも注目が向かった。 |
河西工業(7256) | 終値112円(+8.7%)と大幅続伸し、直近高値115円に接近。 出来高164.8万株と前日比約10倍に急増しており、長期下降トレンドからの反転初動と評価。 信用倍率は約6.78倍とやや買い長だが許容範囲。業績は赤字だが構造改革を進行中で、低株価ながらPBRわずか0.26倍と解散価値以下。EVシフトに伴う内装部品需要回復や再建期待から物色が始まった可能性。 |
揚羽(9330) | 前日比+6.8%の930円まで上昇し、直近上値抵抗の900円台を明確にブレイク。 出来高は26.1万株と前日比で大幅増加。5日線上抜けで短期トレンド転換を示唆。 信用取引は制度信用買いのみで空売り少なく需給良好(信用倍率「–」)。企業ブランド支援など独自領域を展開し、通期で増収増益予想と業績回復が期待される段階。知名度は低いものの材料が浸透すれば大相場に発展する余地あり。 |
保土谷化学工業(4112) | 終値1,787円(+9.6%)と急騰し、高値1,815円まで買われる展開。 出来高50.1万株は直近平均(数万株)を大幅に上回り、マーケットの関心が高まった。有機EL材料など主力分野の需要減退で業績は一時低迷も、農業化学品が好調で通期増収増益見通し。 PER約9.5倍・PBR0.57倍の割安さに対し見直し買いが入った形で、テクニカル的にも200日線を回復し中長期の上昇余地が意識される。 |
まとめ
抽出銘柄の共通項は、価格×出来高×需給×業績の四点同時好転です。初動が“本物”かを見極めるために、向こう数日で次をチェックしてください。
- 出来高維持:急増日の70%以上を保てるか(細れば勢い鈍化)。
- ブレイク水準の防衛:上抜け価格帯を終値でキープ。割れた場合は薄商いの押しか厚商いの崩れかを判別。
- 短期サポート:5日線→10日線での押し目反発の有無。
- 需給の改善:貸借なら売残増/買残減や逆日歩発生、信用買い偏重なら買残整理しつつ株価維持。
- 次のカタリスト:配当・自己株買い、決算/月次、再編・資本効率施策、指数リバランス。
運用は、「ブレイク起点の終値割れ×2日」や「5日線・10日線同時割れ」、「出来高増の陰線連発」を撤退基準に。
セクター別には、銀行は金利動向、化学は市況/原材料、自動車部品はOEM生産計画と為替、小売・アパレルは在庫回転と既存店を併せて監視。過熱せずに高値圏での滞空時間が伸びるほど、大相場へ発展する確度は高まります。