
今回は「壽屋」についてです。2025年3月時点の情報をもとにしています。
会社概要
基本情報
- 商号: 株式会社壽屋(KOTOBUKIYA Co., Ltd.)
- 設立: 1953年1月(創業:1947年6月)
- 法人化(株式会社化): 1996年11月
- 本社所在地: 東京都立川市緑町4-5
- 電話番号: 042-522-9810
- 事業内容: キャラクターフィギュア、プラモデル、ホビー雑貨等の企画・開発・製造・販売、小売・ライセンス事業
- 上場市場: 東京証券取引所スタンダード市場(2017年9月上場)
- 拠点: 秋葉原館、日本橋店、立川本店(アンテナショップ)、なんば、米国(現地法人)
- 公式サイト: https://company.kotobukiya.co.jp/
沿革
- 1947年に「おもちゃの店 壽屋」として創業後、1953年に有限会社壽屋を設立。1980年代にホビーショップ・フィギュア事業へ転換。
- 1995年以降、アニメ・ゲーム・映画の版権取得を強化し、『エヴァンゲリオン』『スター・ウォーズ』『ファイナルファンタジー』『バットマン』『アイアンマン』などを商品化。
- 2009年よりオリジナルIP「フレームアームズ」「フレームアームズ・ガール」などを展開し、アニメ化・劇場公開も実現。
- 2017年に東証JASDAQスタンダードに上場、2022年にスタンダード市場へ移行。
- 2023年12月、テレビ朝日と資本業務提携を締結。
- 2024年1月、中国広東省深圳市にて風正(深圳)文化科技有限公司と合弁会社「寿屋風正(深圳)文化発展有限公司」を設立。中国での販売拠点も開設。
主力事業と売上構成(2024年6月期)
- 卸売販売(60%):国内外のホビー専門店・流通業者を通じた販売。
- 小売販売(39%):立川、秋葉原、日本橋、なんば等の直営店舗およびEC。
- その他(1%):ライセンス、イベント収益等。
- 海外売上比率: 26%
特徴と強み
- 精巧な造形とブランド力: アニメ・ゲームキャラクターのリアルフィギュアやプラモデルで国内外に熱狂的ファン層を持つ。
- 版権獲得力: ディズニー傘下のルーカスフィルム、マーベル、ワーナーブラザースなど世界的IPを多数展開。
- 自社オリジナルIP育成: 『フレームアームズ』『メガミデバイス』『アルカナディア』など。『アルカナディア』はアニメ化決定。
- グローバル展開: アジア、北米、南米、中東、欧州、アフリカへ輸出拡大。2024年に中国・深圳で合弁会社設立。
- メディア戦略: テレビ朝日との提携でメディアミックス展開に注力。
直近の業績動向と展望
- 2024年6月期: 上期は新作プラモデルのリリース減や美少女フィギュア市場競争により減収。しかし下期に新製品が集中し、通期では営業利益が着実に増加。
- 2025年6月期展望: プラモデルの新作が通年で寄与し、営業増益見通し。中国での新拠点開設も売上拡大要因に。
財務・人員情報(2024年12月時点)
- 従業員数: 196名
- 平均年齢: 37.5歳
- 平均年収: 501万円
- 1人当たり営業利益: 871万円(前年同期比5.38倍)
- 採用情報: 初任給22.0万円、内定3名(うち女性2名)、中途採用5名
比較会社
- タカラトミー(7867)
- フリュー(6238)
株主構成
親会社
大株主
株価指標
- 概要
- PER:10倍程度
- PBR:1.5倍程度
- 利回り:2.5%程度
- 時価総額:100~150億円程度
コーポレートガバナンス
支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針
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その他コーポレート・ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情
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テレビ朝日が壽屋と資本提携をした背景
テレビ朝日ホールディングスが株式会社壽屋(コトブキヤ)と資本業務提携を行った背景には、以下の戦略的意図が考えられます。
1. IPビジネスの強化と多角化
テレビ朝日は、近年のメディア環境の変化に対応するため、放送外事業への積極的な取り組みを進めています。特に、IP(知的財産)開発に注力しており、アニメやゲームなどのコンテンツ制作・展開を強化しています。壽屋は、フィギュアやプラモデルの企画・製造・販売を手掛け、多くの人気IPを保有しています。この提携により、テレビ朝日は壽屋の持つIPを活用し、コンテンツビジネスの多角化と収益基盤の強化を図る狙いがあると考えられます。
2. メディアミックス戦略の推進
壽屋のオリジナルIPである『フレームアームズ・ガール』や『アルカナディア』は、アニメ化や劇場公開を通じてメディアミックス展開を進めています。テレビ朝日は、これらのコンテンツを自社の放送枠や関連メディアで展開することで、視聴者層の拡大とコンテンツの相乗効果を期待していると考えられます。
3. 海外市場への共同進出
壽屋は、北米やアジア地域への製品輸出や現地法人設立を通じて、海外市場でのプレゼンスを高めています。テレビ朝日は、壽屋との提携を通じて、海外市場でのコンテンツ展開やIPビジネスの拡大を共同で推進することが可能となります。これにより、グローバルな収益機会の創出を目指していると考えられます。
4. 新規事業領域の開拓
テレビ朝日は、従来の放送事業に加えて、新たなビジネス領域への展開を模索しています。壽屋との資本提携により、ホビー関連事業やキャラクターグッズ市場への参入が容易となり、多様な収益源の確保と事業ポートフォリオの拡充が期待されます。
以上の点から、テレビ朝日と壽屋の資本業務提携は、双方の強みを活かしたシナジー効果の創出と、新たなビジネスチャンスの開拓を目的としていると考えられます。
投資戦略
- PBR/PERからすると比較的割安とはいえる。
- 配当は高配当とは言えないが、そこそこの配当は出ているので、今後の業績を明るいものとみる場合には中長期で狙っていくのもあり。
- 株価は底値圏でもあり、大きく株価が下落するリスクも限られていると思われる。クールジャパン銘柄として中長期的な成長とTOB期待で保有していても悪くない銘柄である。
TOB用に証券会社をもう1つ作っておこう
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