
今回は「ジーダット」についてです。2025年3月時点の情報をもとにしています。
会社概要
基本情報
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商号: 株式会社ジーダット
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設立: 2003年11月
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所在地: 東京都中央区湊1-1-12 HSB鐵砲洲
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電話番号: 03-6262-8400(本社) / 06-6150-0930(西日本営業所)
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公式ホームページ: https://www.jedat.co.jp/
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事業内容: EDA(電子設計自動化)システムの開発・販売、半導体設計支援、アナログ半導体設計向けツール開発
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上場市場: 東京証券取引所スタンダード市場(2007年3月上場)
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親会社: 株式会社アルゴグラフィックス
沿革
創業期(2003年-2007年)
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2003年11月: エスエックス・テクノロジー株式会社として設立。
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2004年1月: 株式会社ジーダットに商号変更。
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2004年2月: セイコーインスツルメンツ株式会社からEDAシステム事業を承継。
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2005年1月: 中国北京市に100%連結子会社「績達特軟件(北京)有限公司」を設立。
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2007年3月: ジャスダック証券取引所に株式上場。
成長期(2010年代)
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2010年4月: 大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
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2013年7月: 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。
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2015年6月: 連結子会社 愛績旻(上海)信息科技有限公司の持分を譲渡。
現在(2020年代)
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2022年4月: 東京証券取引所の市場再編に伴い、スタンダード市場に移行。
主力事業
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EDAソフトウェア開発(売上構成比55%): 半導体設計支援ツールの開発・提供。
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保守サービス(20%): ソフトウェアのサポート・保守契約サービス。
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ソリューション事業(25%): 設計受託、代理販売、技術コンサルティング。
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海外展開(売上比率17%): 中国市場向けフォトマスク関連ツール販売。
特徴と動向
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EDA業界の専門企業: 半導体設計の支援ツールを提供する国内リーディングカンパニー。
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アナログ半導体設計向けAIツール: 波形判定ツールを開発し、半導体設計の効率化を推進。
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中国市場向け事業: フォトマスク関連製品の販売が好調。
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市場適応: 東京証券取引所スタンダード市場に移行し、さらなる成長を目指す。
財務状況
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従業員: 125名(2024年3月時点)
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平均年齢: 47.5歳
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平均年収: 633万円
事業構成(2024年3月期):
- 製品及び商品: 55%
- 保守サービス: 20%
- ソリューション: 25%
- 海外売上比率: 17%
比較会社
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図研(6947)
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イノテック(9880)
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アルゴグラフィックス(7595)
株主構成
親会社
大株主

株価指標
- 概要
- PER:20倍程度
- PBR:1.5倍程度
- 利回り:約3%
- 時価総額:50億円程度
コーポレートガバナンス
支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針
当社は親会社である株式会社アルゴグラフィックスの企業グループに属しておりますが、同グループの中に当社と同一の事業を行う会社は無く、また同グループ内の会社との取引も極めて少額な限られたものであり、独立した経営を行っております。
さらに同グループ内の会社との取引が発生する場合は、取締役会に報告することで当社及び当社株主各位の不利益とならないよう留意しております。
その他コーポレート・ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情
当社は独立社外取締役の比率を1/3に高めることにより、一般株主と利益相反が生じるリスクに対応しております。
ジーダットがアルゴグラフィックスの子会社である背景
ジーダットは、2004年にセイコーインスツルメンツ(現セイコーインスツル)のEDAシステム事業を承継し、半導体設計向けEDA(電子設計自動化)ソフトウェアを開発・販売する企業としてスタートしました。その後、2004年2月にアルゴグラフィックスがジーダットの発行済株式の58%を取得し、連結子会社化しました。
この背景には、以下のような要因がありました。
1. アルゴグラフィックスのEDA事業拡大戦略
- アルゴグラフィックスは、CAE(コンピューター支援エンジニアリング)やEDAソリューションを提供する企業であり、ジーダットのEDA技術を取り込むことで、半導体設計市場への事業拡大を目指していました。
- ジーダットのEDAツールは、アナログ半導体やディスプレイ設計などの分野に強みがあり、アルゴグラフィックスの既存事業とのシナジーが期待できた。
2. セイコーインスツルメンツ(SII)の事業再編
- ジーダットの前身であるセイコーインスツルメンツ(SII)は、時計・計測機器・半導体など幅広い事業を展開していましたが、2000年代に事業ポートフォリオを見直し、一部事業を外部へ譲渡する戦略を進めていました。
- EDA事業もその一環で、2004年にジーダットをスピンオフ(分社化)し、EDA専業企業として独立させました。
- その後、ジーダットの持ち株の大部分をアルゴグラフィックスに売却し、ジーダットはアルゴグラフィックスの子会社となりました。
3. 両社の技術シナジーと市場拡大
- アルゴグラフィックスは、EDAやCAEなどの設計・解析ソフトを提供する企業であり、ジーダットのEDAツールと組み合わせることで、より広範な顧客層へのアプローチが可能となりました。
- ジーダットの強みである半導体設計EDA技術と、アルゴグラフィックスのシステムインテグレーション技術を統合することで、半導体・エレクトロニクス業界へのソリューション提供力を強化する狙いがありました。
4. その後の動向
- アルゴグラフィックスは、ジーダットの経営を支援しながら、半導体設計向けEDA事業の拡大を図っています。
- ジーダットは現在もアルゴグラフィックスの子会社として、半導体設計EDAソリューションの提供を続けており、中国市場など海外展開にも積極的に取り組んでいます。
5. まとめ
ジーダットがアルゴグラフィックスの子会社となった背景には、
- アルゴグラフィックスのEDA事業拡大戦略
- セイコーインスツルメンツ(SII)の事業再編
- 技術シナジーと市場拡大の可能性 がありました。
現在もアルゴグラフィックスのグループ会社として、半導体設計EDA市場での成長を続けています。
投資戦略
- PBRや配当利回りからみると、比較的割安水準である。
- 半導体セクターの市況に影響を受ける銘柄だと思われるため、そのあたりの市況を確認しながらにはなるが、配当とTOBを待ちながら中長期的視点で保有するには適している銘柄と思われる。
TOB用に証券会社をもう1つ作っておこう
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