【TOB候補】Sharing Innovations(親子上場)

【TOB候補】Sharing Innovations(親子上場)

今回は「Sharing Innovations」についてです。2025年4月時点の情報をもとにしています。

会社概要

基本情報

  • 商号: 株式会社Sharing Innovations(シェアリングイノベーションズ)
  • 設立: 2008年6月(前身:株式会社あゆた)
  • 本社所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー
  • 電話番号: 03-6456-2451
  • 上場市場: 東京証券取引所グロース市場(2021年3月上場)
  • 事業内容:
    • クラウドインテグレーション(Salesforce導入支援、ERP構築、データ分析)
    • システムインテグレーション(SI)
    • 占いチャット事業などプラットフォーム型サービス
  • 公式サイト: https://sharing-innovations.com/

沿革(抜粋)

  • 2008年6月:株式会社あゆたとして設立
  • 2017年〜2020年:Orchestra Holdings傘下で事業拡大、複数企業の子会社化・統合
  • 2021年3月:東証マザーズに上場(現グロース)
  • 2022年以降:Salesforce、Tableau、Dataikuなどとの連携強化
  • 2023年〜2024年:新規子会社(コンティニューなど)の統合と拠点展開(大阪・恵比寿エンジニアセンター新設)

事業構成(2024年12月期)

  • デジタルトランスフォーメーション事業(92%、営業利益率10%
    • Salesforce・Tableauなどのクラウド導入支援
    • ERP・BIツール構築、業務アプリケーション開発
    • DXに関するコンサルティング
  • プラットフォーム事業(8%、同11%
    • 占いチャットなど独自運営のWebサービス

特徴と強み

  • Salesforceに強み: Agile Integration Partner of the Year 複数受賞、専任チームによる高難度プロジェクトも遂行
  • クラウドERP事業拡大: 上流工程に進出し、大型案件への対応力向上
  • エンジニア採用・育成強化: 中堅人材の拡充で高単価案件拡大、恵比寿にエンジニアセンター新設
  • オフショア開発拠点: ベトナム法人との連携で高品質な開発体制を維持
  • 大阪拠点: 京都から移転し、Salesforceとの関西連携を強化

組織・人員(2024年12月時点)

  • 従業員数: 連結257名、単体235名(平均年齢34.2歳)
  • 生産性: 1人あたり営業利益92万円(業界平均並)
  • 採用状況: 初任給・内定者数・中途数未公表

拠点展開

  • 国内拠点: 東京(恵比寿)、大阪、福岡、大分
  • 海外拠点: Sharing Innovations Vietnam(旧Mulodo Vietnam)

取引・比較会社

比較対象: テラスカイ(3915)、SHIFT(3697)、ベイカレント(6532)

仕入先: 非公開

主要販売先: シンプレクス

株式会社Sharing Innovationsは、クラウド時代に即したソリューションとスピーディーなアジャイル導入力を武器に、成長を続けるDX支援企業です。SalesforceをはじめとするSaaS導入から、データ活用、業務変革、プラットフォーム構築に至るまで、一気通貫で企業のデジタル化を支援。今後はクラウドERPやAI領域への展開を視野に入れ、競争優位性のあるコンサルティング&エンジニアリング体制をさらに強化しています。

株主構成

親会社

大株主

株価指標

  • 概要
  • PER:15倍程度
  • PBR:1.5倍程度
  • 利回り:-
  • 時価総額:20~30億円程度

コーポレートガバナンス

支配株主との取引等を行う際における少数株主の保護の方策に関する指針

当社グループは実効的なガバナンス体制を構築することによって、一般株主の利益に十分配慮した対応を実施しております。当社グループと支配株主との取引については、取引の公正性及び合理性を確保し、適切に行うため、「関連当事者取引管理規程」に従い、第三者との取引条件と比較し、OrchestraHoldingsからの独立性の観点を踏まえ当該取引の合理性・条件の妥当性を検証したうえで取引内容等の条件概要を取締役会で承認した上で、規定された手続きに則り行っております。また、支配株主との間で行われた全ての取引を取締役会へ報告しております。

その他コーポレート・ガバナンスに重要な影響を与えうる特別な事情

〈親会社におけるグループ経営に関する考え方及び方針〉当社の親会社であるOrchestraHoldingsでは、当社の主な事業領域であるクラウドインテグレーション、システムソリューション分野における事業機会は益々増大しており、上場に伴う社会的信用度・知名度の向上、体制強化のための独自の資金調達手段の多様性を確保する事が、中長期的な事業拡大に繋がると考えております。また、当社が上場していることにより、資本市場において企業価値が顕在化し、今後、OrchestraHoldingsへの参画を検討する企業に対して、OrchestraHoldingsのプラットフォームを活用した事業成長の可能性を示すことにつながり、OrchestraHoldingsの将来の企業価値向上に大きく貢献するものと考えております。〈少数株主保護の観点から必要な親会社からの独立性確保に関する考え方・施策等〉当社グループにおいては、少数株主の利益保護のため、取締役の構成について支配株主の役職員以外の者で構成されております。また、当社グループの事業分野は支配株主グループの中で、同じ事業領域に属する企業がありますが、当社と事業内容は異なり、事業の棲み分けがなされ、当社の独自の判断で事業展開を図っております。

Sharing InnovationsがOrchestra Holdingsの子会社となった背景とは?

Sharing Innovations(旧 株式会社あゆた)は、2008年に東京都江東区で創業し、クラウド技術やシステム開発に強みを持つIT企業として着実に成長してきました。2017年6月、このSharing Innovationsは、デジタルマーケティング事業を主軸とするOrchestra Holdings(東証プライム上場)の100%子会社となりました。

この資本参加の背景には、Orchestra Holdingsが描く事業戦略があります。Orchestraは当時、広告事業に加えて、ITソリューションやクラウドビジネスへの進出を検討しており、Sharing Innovationsの持つ技術力と顧客基盤が、その中核を担うと判断されたのです。

特にSalesforceなどのクラウド導入支援、アジャイル型の業務開発、DX推進におけるコンサルティング能力を高く評価し、グループ全体のソリューション強化を図る目的で、完全子会社化に踏み切りました。

子会社化以降、Sharing InnovationsはM&Aによる事業拡大や、人材育成・採用強化、ベトナム拠点の活用など、よりスピード感のある戦略展開を実現。Orchestraグループの中でもITソリューションの中核企業として、成長ドライバーの役割を果たしています。

今後も両社のシナジーによって、DX・クラウド市場での存在感はさらに強まると期待されています。

投資戦略

  • PER/PBRについてはグロース銘柄としては割安感はある
  • 配当がないため、今のところ将来の成長性を考慮しつつTOBも視野に入れるということになるが、割高ではないことや業種的には成長性も期待できることから、株価が低迷しているときに仕込んでおく考え方もある。
  • 時価総額は20~30億程度で、今後のグロース市場改革で株価上昇の可能性もある。仮に株価上昇せずに時価総額が100億円にいかなようであれば、TOB等の可能性もあり得ると考える。
  • 将来性を考慮した銘柄として、TOBも期待しつつ保有しておく選択肢もあり得る。

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